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personalogs.

突拍子もないことを思いついたときにメモするためのブログ

遠くの世界の物語

 街をすこし歩いてみると、選挙カーがやかましく候補者の名前を連呼している。東京都知事選挙が来月に迫っている。

  原発のない社会へ、靖国に堂々と参拝しよう、オリンピックを盛り上げよう――正直なところ、僕個人にとってはどうでもよい話題ばかりだ。

 

 将来、安心して暮らしていくための仕事をどうするのかとか、みんなに平等な公共サービスをこれからも受けられるための負担をどうするのかとか、そういうことがテーマにならないのは、なんだか違和感を感じてしょうがない。

  みんなが将来に何の不安もなくて、お金にも困ってない(そんな心配をしているのは僕だけ)なら、きっとよい世の中なんだろう。けれど、世間はどう見たってそうは見えない。やれ原発靖国だと、日々の生活からずっと距離のある物語にばかりフォーカスした政治って、なんなんだろうね。

 

 自分の暮らす街のリーダーを考えるために、自分の視界には入らない、どこか遠い世界の物語ばかりを持ち出して、いったい何になるんだろう。遠くの世界の物語だけを眺めていれば、目の前の現実を見なくてもよいなんてことはないはずだよ。

  僕はお金のことが気になって仕方ない。将来のことが不安で仕方ない。これからもちゃんと仕事にありつけるのか心配でしょうがないし、社会に受け入れられる存在なのかどうか、今でも確信が持てない。――何より、幸せに生きていけるのかどうかが。

 

 この街の「争点」になっている靖国問題原発の是非やらが、僕が生きている狭い世界の平和や幸せとは、そこまで密接につながっているとは思えない。

  この街は(もっと大きくいえば、この世の中は)大きな物語に関心を持っていて、身近のことなどを気にせずとも生きていける、そんな強い人でないと、生きていくことは難しいのかな。

 

 みんな原発や外交が心配で、自分のことは大丈夫な強い人たちなのかな。誰かに教えてもらいたくなる。こんなことで不安になってるのは、ひょっとして僕だけなのかって。

 

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